デジタル・ケイブの四月イベントは、ノンフィクションを取り上げます。
新刊『「色のふしぎ」と不思議な社会』を上梓された川端裕人さんをお招きし、色覚の多様性について、これまでの「常識」をひっくり返す、発見に満ちたお話を伺います。
子どものころ、健康診断で「色覚テスト」なるものを受けた世代の方は、当時、「色覚異常」という診断結果を出された友人が、クラスにひとりくらいいたかもしれません。
ところが、実はそれが「異常」ではなく、すべての人が個別に違ってる多様性の一部に過ぎなかったとしたら?
当時の見解が、本来はその必要がないのに、子どもたちに「異常」のレッテルを貼っていたのだとしたら?
そして、彼らに心理的な衝撃を与えるだけでなく、誤解に基づいた不利な社会制度を固定し、その後の人生にまで多大な不利益をこうむらせてきたのだとしたら?
最先端の研究をもとに、人間の色覚の多様性をつまびらかにする傑作ノンフィクションです。
読んでからご参加いただくもよし、お話を伺ってから読むもよし!
ぜひどうぞ。
※このイベントは、当日の24時まで、どなたでもYouTubeでご覧になれます。
https://youtu.be/3ECOByG70NY
翌日からは、会員さんのアーカイブに移動します。入会はこちら→ デジタル・ケイブご紹介
講師プロフィール
川端裕人(かわばた・ひろと)さん
1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。
日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。
退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。
小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。
ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。
現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。