ひょっとすると、こういうトピックを管理者側で作成しないと、書き込めないのでは……と、いまさら気づきました 😆 (あっ、絵文字が使える)
どうぞ皆さま、良かった本がございましたら、情報共有のため教えてくださいね~♪
一冊めにいきなりこれってどうなんだと思いますが。
『赤と白とロイヤルブルー』(ケイシー・マクイストン、二見文庫)
アメリカ大統領の息子と、英国の第二王子が恋に落ちたら……!
という、はい、すみません、いきなりブロマンスというかBLです。
ネットでえらく評判が高く、読みました。半ばごろまで、
「いやー、もう恋愛だけの本はどうでもええねんけど」とか、
「恋愛もついに、BLだけでは物足りず、ここまでの設定にしないと盛り上がらないレベルに達したか」
などと不埒なことを考えながら読んでおりましたが、後半になってようやく作者の真意が読めまして(とても遅い)。
LGBTQだけじゃなく、社会の分断や差別に関してNOを叫ぶ、たいへん情熱的な小説でした。
男性には勧めにくいのですが(笑)、興味のある皆さまはちょっと覗いてみてくださいまし。
書影をつけられないので、リンクを貼ってみます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4576210068/
いやもう、こんなとんでもない設定をどうやったら思いつくのでせう。
『信長島の惨劇』(田中啓文、ハヤカワ時代ミステリ文庫)。
本能寺の変で死んだと思われた信長から書状が届き、秀吉、家康、柴田勝家、高山右近らが「のけもの島」と呼ばれる小島に集められる。
島には先に、千宗易(利休)、森蘭丸、お玉(細川ガラシャ)らも供応役として乗り込んでおり、信長が生きていると知らされる。
そして起きる、凄惨な連続見立て殺人!
謎が解き明かされると、ちゃんと史実ともリンクして「あれか!」と膝を打つという、すんごい怪作です。
東えりかさんのノンフィクションイベントで、惜しくも時間切れになった川端裕人さんの『「色のふしぎ」と不思議な社会』。
めちゃめちゃ面白いです。
いわゆる色覚「異常」、「色盲」と以前は呼ばれていた、2色覚などの性質が、実は「異常」なんていう状態ではなく、人間の多様性のひとつだった、というお話。
なんと、人類の半数近くが、色覚の知覚に関してなんらかの「異常」を抱えているのだそうです。半分が異なるというのは、もはや、「異常」とは言えません。
色覚が「正常」と言われている人たちの見え方にあわせて、標識なども作られてきたので、それで見えにくかったものが、ちょっと色味を工夫すると、まったく問題なく見えるようになった……とか、面白くて勇気が湧くエピソード満載です。
いま、デジタル・ケイブのイベントに、著者の川端さんにご出講いただこうと調整中です。4月になるんじゃないかな~。
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