ミステリー作家の福田和代です。
2022年でございます。いやはや……。
歳を重ねるほど、時間のたつのが嫌がらせのように速く感じるのですが、ここ2年ほどは特に、恐ろしいスピードで時が過ぎていきますね。
今年もデジタル・ケイブは、「本と読者をつなぐ」試みを続ける予定です。
2019年にデジタル・ケイブを起ち上げてから、まる2年以上が経ちました。
こんなにたくさん面白い本が世に出ているのに、「何を読んだらいいのかわからないんです」とおっしゃる方と会うことも多くて、本と読者とのマッチングがうまくいっていない気がするのです。ぐむむむむう。
正直、ここ数年って、私の子どものころと比べても、刊行される本のレベルが高いと思うんですよ。それなのに読まれてない作品がけっこうあるって、どういうこと? めちゃめちゃもったいなくない?
なんとかして、良い本を読者さんのもとに届けたい。こんなオモロイ本があるってことを知ってもらいたい。
そういう思いで、ビブリオバトルを主催してみたり、書店マップを作ったり、もう十年くらいさまざまな活動を続けております。デジタル・ケイブの活動が、今のところその集大成です。
新刊を出された作家さんのお話を伺ったり、無類の「本読み」さんたちに本のおススメを聞いたり、時には創作講座を開催したりと、「本をつくる人々」と読者さんとが出会う場をつくろうとしています。コロナ禍もあってオンラインがメインになりましたが、全国から会員さんが参加できるようになったので、これはこれで良いのかもしれません。
どこまで頑張れるかわかりませんが、背中を押してくれる人たちや、一緒に楽しんでくれる人たちのおかげで、今のところなんとか毎月、イベント開催の実績を地道に積み上げております。 ⇒ 過去のイベントはこちら
今年も、私自身が楽しく続けていきたいと思ってますよ~♪
このコミュニティ活動は、個人情報と参加費用(月額550円)を安全に取り扱うため、CAMPFIREコミュニティのシステムを利用しています。もしよろしければ、そちらもご覧ください。⇒ CAMPFIREのページへ
私の新年の一冊めは、『ショートショートドロップス』(新井素子編、角川文庫)でした!
実は2021年の1月に文庫化されたアンソロジーなんですけど、これがジャンルもさまざま、実に豪華な作家陣で、手を変え品を変え、あらゆる方法で読者を楽しませてくれる巧みさといったら……。
執筆陣は新井素子、上田早夕里、恩田陸、図子慧、高野史緒、辻村深月、新津きよみ、萩尾望都、堀真潮、松崎有理、三浦しをん、皆川博子、宮部みゆき、村田沙耶香、矢崎存美(敬称略)。私はこの、著者名の一覧を見ただけでクラクラしました(笑)。